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2010年1月 4日 (月)

トクホ問題~健康の王道は運動~

食べれば健康にいい原材料や食品って、ついつい気になりますよね。中でも一時一世を風靡したのが、「トクホ」。国の特定保健用食品。ヨーグルトとかお茶とか売ってます。食べた後に飲むと中性脂肪の吸収を抑えるとか、魅力的な効能がうたってあります。しかしこれに対するカウンターパンチになったのが、「エコナ問題。発がん性が疑われる物質が他製品より多いという指摘を受けて、販売が停止し、今年改めて改良品が販売されるとのこと。エコナは一時相当な売り上げがあったから、花王も大変だったと思う。

個人的には発がん性の問題はちょっと置いておく。この問題の副産物として、本当にトクホは健康によいのかについての研究が次々発表されるようになり、こちらの方もなかなか興味深いのだ。

具体的にはトクホ製品による効能は、人により、状況により、かなり限定的だということらしい。実験室による効能データは確かにあるのだが、実際の人間が実際にあり得る状況で食べてみた時の効能は、データとはかなりかけ離れ、トクホでない類似食品とあまり変わらないケースが多かったというのだ。エコナで言えば、肥満でない人にはあまり効果がなかったという早稲田大の研究結果が発表されている。この実験では同時に適度の運動の方が圧倒的に効果があったことも検証されているらしい。

人間の健康に食事が大きく関係しているのは当然だが、魔法の食品で贅沢しながら健康も、というのは虫が良すぎたというわけか。当たり前だが、まずは一般的に「健康的な食事」と言われているバランスのよい食生活と、適度な運動が大事ということだろう。

厚生労働省がトクホを作った意図自体はよくわかる。医療費に金をつぎ込むより、個人個人が健康に気を遣って病気にならないようにしてくれた方が財政にいい。企業も新しい高付加価値製品が売れて助かるし、景気拡大にも寄与する。だが、肝心の効能や安全性で疑問が出されるとせっかくのアイデアもパーである。

まあト食べるものに気を遣おうという気風があることはいいことだろう。だが、付け加えて効果的な方法としての「運動」ももっと強調されていい。最近免疫学関連の本がよく出版されて売れているが、そこで強調されているのが、体温の維持と、そのための筋肉強化である。スポーツだって産業なんだし、こちらももっと振興すべきだろう。以前にも書いたが、教育段階におけるスポーツの目的をもっと競技中心から健康増進中心にしていくとか、大人向け、特に高齢者向けにもっと取り組みやすい水泳などのスポーツを手軽にできるような施策をうつなり、トクホならぬ「トクス(ポーツ)」みたいな、流行を作ったらどうでしょう?

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